【2019年イエローストーン紀行②】なぜこの時期に行ったのか

夏のイエローストーンには何度か行ったことがあったのですが、冬は行ったことがありませんでした。

今回、冬に訪れた理由は、

・動物を見やすい季節だから

・この季節にしか見られない動物がいたから
です。

まず1つ目の理由ですが、冬は大地が雪に覆われることもあり、夏に比べて動物を見やすいと聞いていたためです。
2つ目にして最大の理由は、前の記事でも触れた、ビッグホーンシープ(オオツノヒツジ)の雄を見ること。

アーネスト・トムソン・シートン著『シートン動物記』にも描かれているその動物は、幼少期からの憧れの存在でした。
雌や子供・若い雄は夏でも時々目撃できるのですが、年輪を描くように大きな角を持つ雄は目を皿にして探しても今まで会えた試しがありませんでした。それは、雄は冬以外の季節は崖の上など高台にいるためで、冬になると雌同様、比較的観察しやすいところまで下りてくると聞いたため、それが今回の旅行の最大の目的となりました。
(ツアーは複数日程・複数コースあるのですが、最もビッグホーンに会えそうなエリアに当たりをつけて申し込みました)

実際に冬に訪れてみて、「もしかするとイエローストーンは冬のほうが夏よりいいかも?」という思いが浮上しました。
それはずばり、
・動物を多く見られる
・虫や熊に遭遇する心配をしなくていい
・混雑していない
・ホテルなどが安い

という理由からです。

それぞれご紹介していくと、
・動物を多く見られる
草木が生い茂る夏に比べると、冬は大地が雪で覆われるため、「あの白い上を動いている黒い点は何だろう?」と、動物を見つけやすくなります。
また、「オオカミ」に特化して言うと、彼らの子育てがひと段落し、再び繁殖期に向かう2月というのは、比較的見つけやすいというのが通説のようです。(ガイドさん情報)

・虫や熊に遭遇する心配をしなくていい
イエローストーンの夏は、アブやハチがかなり賑やかです。
また、熊は遠方から観察する分には楽しいですが、春から秋にかけて、山道を歩いているときにばったり鉢合わせるのは、時に非常に危険です。
その点、冬は氷点下になることもあり、虫は出てきませんし、熊も冬眠しているため、「突然昆虫や肉食獣に至近距離で遭遇する」というリスクは非常に低くなります。

※一方、草食獣(バイソンやエルクやムース)も、近寄りすぎたり、むやみに刺激したりすると攻撃してくる可能性があるため、どのような動物であれ、適度な距離が必要です。

・混雑していない
イエローストーンが最も賑わうのは、恐らく7~8月でしょうか。
全世界から、世界初の国立公園へ、観光客がやってきます。非常に活気はありますが、レストランはどこも混み合い、野生動物(特にオオカミ)が登場すると、車道も大混雑します。

今回2月という時期のためか、また冬季の道路事情のためか、非常に人が少なかったです。そのため、動物が出てきても車道が過度に渋滞することもなく、また飲食店も混雑で入れないということもありませんでした。

・ホテルなどが安い
上述の通り、夏は世界中から観光客が押しかけてくるため、ホテル料金も高騰します(時期にもよると思いますが、冬の2倍以上になるかと思います)。
冬もスキー客やツアー客でかなりホテルは混むようですが、夏よりは落ち着いています。
※ただ、冬は多くのホテルが閉鎖されるため、泊まれる場所は限定されます。レストラン自体も、園内には殆どなく、ホテル併設のものばかりなので、園内での利用は難しそうです。

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