【2019 Yellowstone①】Yellowstone in winter time

日本語版はこちら(http://yellow-warbler.com/?p=3267

I was just a child, about 5 or 6 years old then. I was watching a documentary program on the TV at home. There I saw a beautiful animal, walking gracefully on brown, rocks. On his head, there were swirling horns, just like a pair of ammonite. From that moment, I fell in love with this animal– even though I’m not sure if that was a bighorn sheep or not, but that was the first encounter of “a sheep with big horn”.

 

After a while, when reading a book by Ernest Thompson Seton, I met a bighorn sheep described there. I started willing to see this mysterious animal someday–a vague dream has spawned, and a long time has passed since then. During these nearly 20 years, I have been watching various wild animals and wild birds on each summer holidays. I visited Yellowstone National Park several times, and saw some of big horn ewes and lambs there. However, I still could never meet a male with a great horn, and my dream remained a dream.

 

Then I learnt that in winter time, there is a chance to see bighorn rams as they come down to lower altitude. At the same time, I learnt that Yellowstone is freezing in winter time and there aren’t so many places you could stay. So it took time for me to make decision. However, I finally decided to travel alone in the winter of 2019 to get an answer from my unrequited longing.

This is one of the reasons why I write this blog. If there is someone who is planning to visit Yellowstone in winter from Japan, I believe this blog can be a useful guide to help.

【2019年イエローストーン紀行①】寒がりの人間が極寒の地を1人訪れるまで

前回の記事(http://yellow-warbler.com/?p=3263)でも書いたように、2019年初旬にアメリカ・イエローストーンを単独で訪問した際のブログです。

冬のイエローストーンは、場所によっては人の背丈よりも雪が積もり、氷点下20度近くまで冷え込む場所です(時期によってはもっと冷え込むことも)。

なぜ、寒がりの人間がわざわざ寒い時期のイエローストーンに行くに至ったのか?をつらつらと書いていければと思います。

 

始まりは、まだ5歳くらいのときでした。
自宅でテレビを見ていたとき、たまたま海外の野生動物を追うドキュメンタリー番組が放映されていました。茶色くてごつごつした岩肌を、ものともせずに優雅に歩く動物が映し出され、その動物の頭に抱かれている、見事に渦を巻いた角の形を目にしたとき、こんな不思議な生き物がこの世にいるのか、と目を奪われ、 長く長く20年以上続く、恋に落ちました。
それがそもそもアメリカだったのか、何という名前の動物だったのかも今となっては思い出せませんが、それが「大きな角を持つヒツジ」との出会いでした。

 

その後、アーネスト・トムソン・シートン著『シートン動物記』の中で、ビッグホーンシープ(オオツノヒツジ)と巡り合いました。いつかこの、不思議な生き物を実際に見てみたい――漠然とした夢が芽生え、そこから久しく年月が流れました。その後色々な野生動物・野鳥を、長期旅行の度に追いかけてきました。今回の旅の舞台となるアメリカ・イエローストーン国立公園も何度か訪れ、雌や子供のビッグホーンシープは度々見られたものの、未だ立派な角を持つ雄には出会えず、夢は果てしなく、夢のままでした。

 

その後「冬なら雄のビッグホーンも、標高の低い場所に下りてくるから会いやすい」という話を聞き、長いことその夢を温めてきました。イエローストーンの冬は、そうはいっても氷点下で非常に寒く、なおかつ殆ど滞在できる場所がないと聞いていました。寒いのが苦手なこともあり、二の足を踏んでいましたが、待っていても何も始まらないので、長い片思いの答えを得るべく、2019年冬、一人旅することに決めました。

【2019年イエローストーン紀行】はじめに/冬のイエローストーン

2019年初旬、雪の降りしきるアメリカはイエローストーン国立公園を一人で訪問した際の記録です。

気温は氷点下10度~20度程度、現地ツアー会社の野生動物観察ツアーに単独で参加したときのことをまとめる予定です。

一人旅自体は何度かしていますが、今回は寒さに加え、情報がないというのがネックでした。夏のイエローストーンは、日本からも旅行者が多く様々なブログで情報を収集できますが、冬の旅行者は少ないらしく、また冬季期間での日本発のツアー情報も殆ど見つかりませんし、ネット上でも情報が皆無です。いったい何を持っていけばいいのか、どのような雰囲気なのかも分からない状態で、それでもどうしても会いたい動物に会いに行くべく、旅支度を始めました。

備忘録も兼ねて、今後イエローストーンに冬に行かれる方のお役に立てればと、気付いたことや持ち物、参加したツアーの印象などを書いていきます。「冬のイエローストーンに行ってみたいな」と思っている人のお役に立てればとても嬉しいです。